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ちょっと覚えておくと、手続がスムーズになるよう主に戸籍に関する聞きなれない用語や、専門用語について紹介します

主な戸籍用語

◎戸籍とは

国民の身分関係を登録し、公に証明するため保管している書類です。戸籍は夫婦とその未婚の子を単位に作られており、名、生年月日、父母名と続柄、出生、婚姻、養子縁組などの事柄が記録されています。

◎本籍地とは

戸籍の所在する場所のことで、住所とは別に日本国内であれば自由に選択することも、移すこともできます。生まれたところという意味ではありません。

◎戸籍筆頭者とは

筆頭者は戸籍の始めに記載される人で、原則婚姻のときに「氏」が変わらなかった方が筆頭者になります。また筆頭者は亡くなっても変わりません。なぜなら、筆頭者とは戸籍を表示するための見出しとされ、本籍と筆頭者で戸籍を特定する仕組みとしているからです。

◎除籍とは

本籍を市外に移した場合や、戸籍構成員の最後の一人が婚姻や死亡などで抜けた場合戸籍から除籍へと扱いが変わります。除籍にはこのように両方の意味があります。

◎改製原戸籍とは

戸籍制度は明治から今日までの間に様式の変更、法律の改正などが行われました。昭和32年の法改正ではそれまで「家」を単位とした戸主制度から「夫婦」単位に改められ戸籍が作り変えられました。この作り変えたときの元の戸籍のことを改製原戸籍といいます。

各市町村町では平成13年に戸籍のコンピュータ化を行い改製しています。

◎戸籍謄本・抄本とは

該当する戸籍の中の全員を複写したものを謄本、一部(1人または2人など)を複写したものを抄本といいます。ただし、コンピュータ化後は謄本を「全部事項証明書」、抄本を「個人事項証明書」と名称が変わりました。でも一般的には戸籍謄本・抄本と言って差し支えありません。

◎戸籍の附票とは

戸籍が新たにできたときや、その戸籍に入籍したときからの住所の異動を記録したもので、戸籍と一緒に本籍地で管理しているものです。

◎住民票とは

居住関係を記録し、証明するもので選挙人名簿の登録のほか、住民に関する事務処理の基礎としています。一般に居住関係を証明したものを住民票といっています。

◎世帯主とは

世帯とは、同じ住所で同一の生計を営んでいる家族ごとの単位をいい、その世帯の中で、主として生計を営んでいる方が世帯主になります。

◎住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)とは

地方公共団体共同のシステムで専用の回線を使用し、4情報(氏名、生年月日、性別、住所)と住民票コードにより本人確認する仕組みです。主な利用として年金受給者の生存確認、市町村間の住所異動通知などがあります。

よくある質問

Q 先日父が亡くなり、相続手続のため戸籍(除籍)謄本をもらったのですが、小さい時に死亡している姉や、結婚している私の名前が載っていません。謄本なのにどうしてでしょうか。また、父が生まれた時からの記載があるものも必要と言われました。どのように申請したらよいのでしょうか?

A 戸籍は法律の改正などにより作り変えがあり、作り変えのときすでに死亡していたり、結婚している方は新しい戸籍には載りません。この作り変え前の戸籍を「改製原戸籍」といいますが、各市町村の戸籍は平成13年にコンピュータ化により改製してされていますので、コンピュータ化前の「平成改製原戸籍」にお姉さんやあなたの名前が載っていると思います。またお父さんが生まれた時からの記載がある戸籍は結婚前にさかのぼることになりますので、あなたのお祖父さんの戸籍をとり確認してみる必要があります。

このように戸籍は作り変えや本籍の移動(転籍)により謄本だから全て載っているとは限らない場合がありますので、申請の際に市町村町の窓口で確認することが大切です。

Q僕の本籍は三島市ですが、駿東郡清水町役場の窓口でも戸籍謄本を交付してもらえますか?

A 戸籍に関する謄本・抄本・身分証明書などは本籍地の市区町村になります。遠方の場合は郵便で手数料や返信用封筒を添えて申請ができます。他市町村への郵送請求用紙は市町村町のホームページに掲載されていますので、そちらからご利用ください。